3回まわって着地しない感じが良いですね。
桜井さんはそう言ってわれわれのライブを誉めてくれた。
何がまわるのか。何が着地していないのか。桜井さんはそれを言わない。
なので想像してみる。
音楽家は誰かのの影響を受ける。そんな音楽をやりたくなる。これがまわるの意味。
インプットとアウトプット。
例えばレスター・ヤングのある曲がすごく気持ちよくて、コピーしてなりきる。
これでひとまわり。
おれだったらバンドの音はハワイアンだな、ともうひとまわり。
その違和感と心地よさを楽しみつつ、レスター・ヤングをマネしていたことを忘れる。
これで3まわり。
では着地するしないとはなんなのか。
コピーして吹いてる時点ではまだ足が地についてる。
ハワイアンの段階で浮き出し、レスター・ヤング風だったことをやめるころには、まったくのふわふわ。最初が何だったのかがわからない。ひねりすぎのふたまわりめが問題。
つまりどうまねたかがちゃんとわかるのが着地してるということ。
またはなぜハワイアンなのかを、気持ちいいから以外の理由で説明できたら着地。
たぶんそんなことを説明をできるのは細野さんだけ。
でも世の中にはごく少数、他人がどうやってひねったのかわかる人がいる。
星の王子様の中でこんなシーンがある。
砂漠に不時着して飛行機を修理中のパイロットに、自分の星から落ちてきた王子様が話しかける。
羊の絵を描いてよ。
絵が苦手なパイロットは自分が書けるゾウを飲み込んだボア(蛇の一種)の絵を描く。みんなから帽子の絵だとしか言われたことがない絵だ。
王子は、ちがうよ、ボアのなかのゾウなんて欲しくない。ボアは危ないしゾウは大きくて、自分の小さな星にはじゃまなだけだ、と言う。
おれだったらバンドの音はハワイアンだな、がゾウを飲み込んだボアの絵だ。
楽しいけど飛躍しすぎている。それでも、3まわりめのレスター・ヤングを忘れてる音を聞いただけで、ふたまわりめの発想が素晴らしいと誉めらたら、すごくうれしい。
だとしたらおれがサンテグジュペリで、桜井さんが星の王子様になっちゃうけど、ものすごく似合わない。
レスター・ヤングとハワイアンは例え話。
ガストロノミックスが何をまねてるのかについてはそのうち。
そんな桜井さんの絶好調ロンサムストリングスと対バンライブやります。
9月9日(金曜日)MANDA-LA2。
6時半開場7時半開演、前売り3500円当日3800円。
予約はこちら。
http://www.darie.com/reserved.html
9月10月11月とマンスリーでMANDA-LA2。どれも予約できます。
皆勤賞もご用意します。